学際的情報科学センター

少数精鋭チーム中途社員が活躍落ち着いた雰囲気

リサーチャー

事業の「その他」を研究する

学際的情報科学センターでは企画・クリエティブ・エンジニアリングだけでは対処しきれないインターネットの様々な側面(≒ その他)について学術的・多角的な視点からアプローチし、当社事業の課題解決・価値の発見/向上を目指すチームです。
各メンバーが確立した専門分野を持った独立型プロフェッショナルとして、各部門と連携して取り組みます。現在は主にネットのTrust & Safety、プライバシーやAIの倫理を取り扱っています。

チームのミッション

企画・エンジニアリング・クリエイティブでは対処しきれないインターネットの諸問題について、学術的・多角的な視点で課題解決を目指す

メンバーの声

高野 雅典

高野 雅典(タカノ マサノリ)
リサーチャー
グループIT推進本部 / 学際的情報科学センター
2011年/キャリア採用

「その他」の価値を高め、発展させていく

Q1. これまでのキャリアについて

2009年に大学院(博士課程)卒業後、SIerへ就職しシステムエンジニアとして約2年ほど勤務しました。
2011年にフロントエンドエンジニアとしてサイバーエージェントへ転職し、ゲーム部門にて約1年弱複数のスマホゲームの開発と運用に携わっていましたが、2012年に当時メディア事業部の研究開発組織だった秋葉原ラボへ異動してデータ分析業務を開始し、その傍らで研究も行ってきました。

Q2. キャリアチェンジのきっかけは?

ゲーム部門でフロントエンドエンジニアをやっていた頃と同時期にデータサイエンスが流行り始めまして、ソーシャルゲームの開発運用をする中で、様々なデータがどのように使われてるかについて、関心を持ち始めたのがきっかけです。
たまたま近くの席に当時の秋葉原ラボに所属されていた方がいたので、相談したところ「じゃあ、やってみる?」ということでトントンと異動が決まり、データ分析業務を開始し現在に至ります。

Q3. 実際に入ってみてどうでしたか?

異動の流れからもおわかりいただけるように、様々なことに非常に寛容であり自由度が高い組織だと感じました。
前職のSIerと異なった風土で、カルチャーショックを受けたことをよく覚えています。

イメージ

Q4. 現在のミッションや業務内容を教えてください

現在はおもに計算社会科学という分野の研究をしています。
弊社では様々なWebサービスの運営を行っていますが、Webサービスが持つ大きな社会的影響力を考えると、企画・デザイン・開発というアプローチでは解決できない課題に直面します。
そういったWebサービスを取り巻く様々な課題を、弊社のプロダクトを使って解決できないか、ということを日々研究しています。
開発運用の周辺領域の価値やサービスの価値を高めることへのトライを続けています。

Q5. やりがいは?

会社で提供しているサービスで起きていることにはアカデミックな面白さがあります。
例えば世界中で問題になっているヘイトスピーチのような差別の問題には社会科学の膨大な蓄積があります。
文献を調査し、サービスの担当者とディスカッションして、データを分析して得た知見がサービスに還元されていくことが非常に面白く、大きなやりがいを感じています。

イメージ

Q6. 学際的情報科学センターにはどんな人が向いていると思いますか?

確立した専門領域があり、その専門性に基づく問題意識を持っていて、その問題意識とプロダクトの接続ができ、独立して動ける人が向いていると思います。

Q7. 今後挑戦したいことやビジョンについて

現在プロダクトを中心に業務を行っている傍ら、「IT業界のジェンダーギャップ解消を主軸に、サイバーエージェントの開発組織におけるDE&Iを積極的に推進していく『TechDE&Iプロジェクト』」にも携わっています。
引き続き研究を行っていくとともに、そちらでも社会科学の知見を生かし、メンター制度・人事制度の整備や検証を行って、会社に貢献していきたいです。

森下 壮一郎

森下 壮一郎(モリシタ ソウイチロウ)
リサーチャー
グループIT推進本部 / 学際的情報科学センター
2016年/キャリア採用

「炎上」しないユーザーデータの活用方法の探求と、ユーザーが安心して使えるサービス構築への貢献

Q1. これまでのキャリアについて

サイバーエージェント入社前までは主に大学など複数の研究機関にてリサーチャーとして勤務していました。
2005年12月から東京大学にて画像処理や監視カメラの人の移動の抽出/顕微鏡画像の分析、ケーブルテレビの視聴履歴の分析などを行い、2010年4月から電気通信大学で主に脳活動の生体信号処理について分析を行い、2016年6月〜4ヶ月間理化学研究所でマルチスペクトルイメージングを行っていました。

サイバーエージェントへは2016年に入社し、当時メディア事業部の研究開発組織だった秋葉原ラボへ配属されました。

Q2. 転職(キャリアチェンジ)のきっかけは?

前職までは基本的にプロジェクト単位の任期付きで働いていたため、任期満了時に転職活動をおこなっていました。
2016年初頭に次の勤務先について模索している中で、東京大学在勤中に同じ研究室に所属していた秋葉原ラボのリーダーから「AbemaTV(現:ABEMA)の視聴ログの分析などの仕事があるので、一緒に働きませんか?」とお声がけいただき入社しました。

イメージ

Q3. 実際に入ってみてどうでしたか?

企業に所属すると今までのような研究はできないかと思っていたのですが、会社の役に立つものであれば予算が下りて研究や調査ができるということに驚きました。
また入社前に企業というのは部署同士縦割りで固まっているのではないかと想像していましたが、思っていたより部署間の垣根が低く、他部署との交流がしやすいということも新鮮でしたね。

Q4. 現在のミッションや業務内容を教えてください

現在のミッションとして「メディアのマーケティング調査や行動ログの分析」「パーソナルデータの社会的受容性の調査」の2つを担当しています。
論文の執筆も行っています。

また自身の研究テーマとして、データ倫理や研究倫理の観点において日々調査・研究を行っています。
今お話した調査・研究について、すべて大学や研究機関との共同研究として実施していますが、自主的に進めている研究もあります。

Q5. やりがいは?

先程部署間の垣根が低いと申し上げましたが、自分の持つ知識を同僚が頼りにして部署を超えて相談してくれたり、行っている研究の意義を周囲の方に認めてもらっていることが大きなやりがいに繋がっていますね。

イメージ

Q6. 学際的情報科学センターにはどんな人が向いていると思いますか?

一般に、博士の学位を持っている方に求められる能力として「課題発見能力」「課題解決能力」が挙げられると思いますが、自分で課題を見つけて、解決までできる人が向いていると思いますね。
また自分の専門性を持ち、それを活かせる人も求められると思います。

他部署と関わることも多いため、一人でコツコツやっていくより、適切な人に適切に頼れる人や、ジャンルが異なる人の話を聞ける人であることも大切だと思います。

Q7. 今後挑戦したいことやビジョンについて

昨年、研究倫理の部署横断の取り組みに加わって「研究倫理ガイドライン」を作成しました。

また、昨今AI技術について色々な課題が起きていますが、いま実施している社会的受容性調査の観点から、AIの倫理的問題の解決に取り組んでいきたいと考えています。

Join Us

グループIT推進本部では一緒に働く仲間を募集しています。

採用情報